宮本百合子の「貧しき人々の群れ」を読んで

ほんの100年前の現実を読んでちょっとショックでした。
宮本百合子は殆ど祖母と同じ世代です。
小作人でも仕事ががある人はまだいいほうで、お情けでその日を過ごす人もいたのですね。
まるで山上憶良の「貧窮問答歌」の悲惨さを思い出させる状況も出て来ます。

底の深い膨大な数の貧困者を救うのに17歳の少女の試みは功を奏する筈がない。
町の裕福なご婦人方の一時的な、自己満足の施しも、結局は町にお金が戻るだけで根本的な問題解決には程遠い。
ここで、ノーベル平和賞を受けたマララさんの「教育を!」と命を懸けて主張した理由がわかるような気がしました。
次の世代に自分の人生設計を出来るように教育すること。
読み書きができれば人生をどうしたいかが見えて来、展望の基に計画を練り、一歩づつ今日より明日、明日より明後日の方がより進歩させる様努力し始める、、それが人間としての尊厳を得る過程なのではないかと思います。

冒頭に倒れたら起きなければなりませんか?7回転んだら7回起きなければなりませんか?と問うと,師は否、7の70乗起きなければならない、、、その言葉に、倒れる者は強うございます。倒れるところまでぐんぐんと行きぬける力を私はどんなに立派な、有り難いものだと思っていることでしょう。中略
臆病な私だが、どうでも歩き廻らずにいられない何かが自分のうちに生きているのでございます。 私はどうぞして倒れられる者になりとうございます。
傷ついてもまた何か掴んで起き上がり、あの広い極まりない大空を仰いで心が微笑できました時、先生もご一緒に心から頷いて下さいませ。
まだ17歳の少女である彼女の言葉です。

家も親もありながら無能さ故に「善ばか」と子供たちにまで相手にされなかった男が嵐の後、親が捜す中、大好きな犬を抱いて溺れていた、、で終わります。
大変哀れで、やるせない気持ちになりました。

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