断捨離とゴーギャン

断捨離を知り一生懸命捨てているこの頃ですが、今読んでいる「月と6ペンス」でニンマリする事がありました。
塩野七海さんの一連が終わり、アラバマ物語、ライ麦畑、ポアロ等に浮気して ゴーギャンをモデルにした小説を読みたかった事を思い出しました。
というのもポアロの「5匹の子豚」にゴーギャンみたいに身勝手と思う画家がいて、「月と6ペンス」が会話に出てくるのです。
主人公はどんだけエゴなの?という人物ですが、40歳前後になって自分の表現したいもの、遺しておきたいものがあり、そしてその能力があれば、タイムリミットを感じずにはいられない、と云う芸術家の焦りもわかるような気がします。
そういう人は今しかないと急き立てられていて、家族を捨てるという理不尽な行動も、お金や地位、名誉と同じ位どうでもいいことになり、雑事に邪魔されず制作に没頭するのが優先事項だというわけです。
丸い穴に四角い杭が入らないように、このせきたてられた人はキリスト教社会の倫理感とは相いれず、世の中からは「ろくでなし」の烙印を押されてしまいます。
結婚には義務が伴うので、こういう人は結婚状態から逸脱しなければ、絵を描く暇も見出せません。
100歳迄生きる保証がない限り、平均年齢から引き算すると40歳はあと20年しか残っていない、、、。
誰にも代わリができない仕事、命が尽きる前にやらなければ、、、。
神から選ばれた人、憑かれた人、天才も傍目にはしんどそうですが、本人はあまりつらがっていず、描くことにしか興味がない、、
仕事が1、2か月しか続かないのも、画材を買うお金が出来たら、絵を描く方に時間を使いたいわけで、仕事なんかしてられないのも頷けます。
モーツァルトみたいに天からの啓示を書き留めただけのような、訂正もなくすらすらと作曲できるのが天才だと思っていたのですが、この画家は制作過程で結構苦しんでいます。
天才といっても千差万別 モーツァルトは特別の特別なんですね。

そうやって命を削る思いで描いたのでしょうが、近代の絵にあまり慣れてない人にとって、借金返済代わりに絵を差し出されて、「あげますと言われてもねえ!」と云うのもわからないでもありません。
可笑しいのは、奥さんが何も捨てない主義で、あのへぼい画家の絵が価値が上がったと聞いて 捜したら物置にシッカリとってあった、、というくだりです。
古今東西捨てられない人っているのね、、私みたい、と苦笑しました。
ともあれ現在断捨離を実行中の私めは、無名の画家から絵をもらっているわけではないので、ジャンジャン捨てます。

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