この秋はリヒャルト・シュトラウス!

この秋1番にクラリネットの学生さんがいらして、「薔薇の騎士」のオックス男爵のワルツに入る前の曲を練習されました。
聞いていると久しぶりに全曲を聞きたくなり、薔薇を聞くと、影のない女が聞きたくなり、その次はアラベラ、ナクソス島のアリアドネ、、、と続きました。
オーケストラが鳴る感じ、おおきいサウンド、渦、、というイメージです。
クラリネットだけで聞いたときはそうそこに打楽器が入って、総勢で「わしがいなけりゃ~」と男爵の自己満足の歌になる筈で、あー続きが聞きたい!になったのです。

リヒャルト・シュトラウスはよほどソプラノがお好きなのか、ソプラノ2重唱が多いこと。
ズボン役もアドリアナの作曲家と、オクタビアン、(アラベラのズデンカはズボン役とは言えないのでしょうか?)
そしてツェルビネッタ、アラベラのフィアカー・ミリ、無口な女のアミンタ、影のない女の敷居の護衛者、とコロラテューラソプラノも多い方ではないでしょうか?
どれも難易度が高く、かつ洗練されていなければ台無しです。特に元帥夫人は知性、品格、威厳まで期待されていますから、怖い役なのではないだしょうか。
「薔薇、、」の最後の3重唱と2重唱はそれが聞きたくて3幕を通して聴くほど、価値があると思います。
美しい音楽に加えて、フィロソフィーもあり、ニンマリしてしまう喜劇性、純粋な愛もあり上演時間は長い方だと思いますが、どの瞬間もいいのです。

「影のない女」はこれはどういう世界なの?で始まり、最後は純粋な、でも燦然と終わる感動ものです。
劇場で見ていたら感動でしばらく喋りたくない状態になると思います。
3幕の初め、染物師と妻の2重唱がありますが、万葉集の夫が妻を、妻が夫を思う歌に通ずる物を感じます。 短いですが、心にしっとり入って忘れられない旋律です。
バリトンの人が羨ましくなります。
皇后が人の不幸の上に自分の幸いは築けないと悟り、影を得ることを拒むあたりから、まだ生まれない子供たちの合唱が奥から聞こえて来、2組のカップルが睦まじく現れて、純粋な愛が勝利するフィナーレに至ります。
染物師が今までにも増してたくさん働こう、、と幸福に満ちて夫婦愛を力強く歌います。エネルギーが伝わってくる音楽。モチベーションアップというか、幸福感に包まれて、酔ったように幸せな顔になってしまう、、そんなフィナーレです。
感動無しにみられるでしょうか? 「薔薇の騎士」より素晴らしいと思います。

夏の間あんなに「水車屋の娘」に凝っていたのに、コロッと心変わりするものですね。
冬は何に夢中になっていることやら?

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